当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの収束やインバウンド増加、国内需要の回復等による社会経済活動の正常化が進み緩やかな回復傾向となりました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化に伴う資源価格高騰や中東などにおける地政学リスクの高まり等による経済活動への影響も大きく、先行きは依然として不透明な状況が続いております。また、少子高齢化や人口減少を背景に労働生産性の向上を図っていくことが課題となっており、既存システムの刷新やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進によるIT投資需要が高まっております。
このような環境の下、当社グループは、「テクノロジーでより面白く、より便利な世の中を創造する」というビジョンのもと、映像ソフトウェア開発・AIといった技術領域や企業向けSaaS、太陽光発電設備の施工販売、格闘技ビジネスにおける企画、興行事業といったビジネス領域において、お客様にとって最大限の価値を創造できるようなサービスの提供に取り組んで参りました。具体的には、ITソリューション事業、SaaS事業、再エネソリューション事業、格闘エンタメDX事業の4事業を展開しております。
当社グループは、ITソリューション事業において、主にエンタメ映像ソフトウェア開発やAI等のデジタル技術を利用したシステム・アプリケーション開発を中心とした売上を計上しました。SaaS事業においては、人材派遣会社向け管理システム「jobs」を中心に販売実績を積み重ねてきました。再エネソリューション事業においては、太陽光発電設備の施工・販売による売上を計上しました。格闘エンタメDX事業においては、主に格闘技ビジネスにおける企画、興行事業に取り組み、当中間連結会計期間においてはイベントの企画中であり、引き続き積極的な事業展開に邁進いたします。
以上の結果、当中間連結会計期間における当社グループの業績は、売上高が、4,120,959千円(前年中間期増減率△9.40%)、営業利益は、913,397千円(前年中間期増減率365.13%)、経常利益は、867,488千円(前年中間期増減率459.75%)、親会社株主に帰属する中間純利益は、147,448千円(前年中間期増減率-%)となりました。なお、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等) セグメント情報」の「2.報告セグメントの変更等に関する事項」に記載のとおり、当中間連結会計期間より、報告セグメントに格闘エンタメDX事業を追加しております。
各セグメントの業績は以下のとおりであります。
(ITソリューション事業)
ITソリューション事業においては、①エンタメ映像ソフトウェア開発、②AI等のデジタル技術を利用したシステム・アプリケーション開発を中心に展開しており、売上は堅調に推移しております。
その結果、売上高は、443,457千円(前年中間期増減率8.74%)、セグメント損失は、14,121千円(前年中間期増減率-%)となりました。
(SaaS事業)
SaaS事業においては、主に自社プロダクトである人材派遣会社向け管理システム「jobs」の開発及び販売をしております。
HRテックシステムとして、契約書や帳票作成などの煩雑的な業務をサポートすることに優れ、中小企業の業務効率化に貢献することに定評があります。現在、カスタマーサポートの体制強化による解約率の改善や、代理店経由による販路の拡大を行っております。SaaS事業部は事業開始から安定して新規顧客を獲得することができており、今後も中長期的に堅調な成長が見込まれると思われます。
その結果、売上高は、99,967千円(前年中間期増減率42.85%)、セグメント損失は、36,182千円(前年中間期増減率-%)となりました。
固定費の各事業への配賦は人員数により行っており、SaaS事業の負担が大きいことから営業損益では赤字の結果となりました。
(再エネソリューション事業)
再エネソリューション事業においては、現在社会全体としてSDGsの達成や、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に向けた取り組みが注目され、成長が見込まれる同業界において、長年の実績に基づくワンストップ体制でのサービスを提供しており、売上は堅調に推移しております。
その結果、売上高は、3,577,533千円(前年中間期増減率△12.12%)、セグメント利益は、969,451千円(前年中間期増減率297.62%)となりました。
(格闘エンタメDX事業)
格闘エンタメDX事業の立ち上げに向け、体制整備を進めており、格闘技ビジネスにおける企画、興行事業の積極的な事業展開に取り組んでまいります。
当中間連結会計期間においては、イベントの企画中であり、広告宣伝費の支出など販売費及び一般管理費が生じているため、セグメント損失は、5,750千円となりました。
②財政状態に関する説明
(資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は、672,518千円減少し、9,673,271千円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金2,636,073千円減少したこと等によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末と比較して697,349千円増加し、9,301,374千円となりました。これは主に、機械装置311,970千円及び土地262,954千円増加したこと等によるものであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて24,830千円増加し、18,974,645千円となりました。
当中間連結会計期間末における流動負債は546,173千円減少し、8,368,973千円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金1,796,946千円減少したこと等によるものであります。
固定負債は209,932千円増加し、5,847,288千円となりました。これは主に、長期借入金の増加380,802千円によるものであります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて336,240千円減少し、14,216,262千円となりました。
当中間連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて361,071千円増加し、4,758,383千円となりました。これは主に、利益剰余金の142,757千円増加したこと等によるものであります。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末比0.74ポイント増加し、7.37%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、3,558,168千円となりました。
また、当中間連結会計期間末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
当中間連結会計期間における営業活動の結果得られた資金は1,514,354千円となりました。これは主に、売上債権の増減額2,636,073千円、仕入債務の増減額△1,796,946千円によるものであります。
当中間連結会計期間における投資活動の結果支出した資金は1,079,738千円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出836,861千円によるものであります。
当中間連結会計期間における財務活動の結果得られた資金は1,333,500千円となりました。これは主に、短期借入金の純増減額1,330,511千円及び長期借入れによる収入1,239,000千円によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた問題はありません。
該当はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。