1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………………2
(1)経営成績に関する説明 ……………………………………………………………………………………2
(2)財政状態に関する説明 ……………………………………………………………………………………7
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………………7
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………8
(1)四半期連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………8
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ………………………………………………9
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………11
(セグメント情報等) …………………………………………………………………………………………11
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………………12
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………………12
(キャッシュ・フロー計算書に関する注記) ………………………………………………………………12
(収益認識関係) ………………………………………………………………………………………………13
(重要な後発事象) ……………………………………………………………………………………………14
1.当四半期決算に関する定性的情報
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、賃上げの継続による雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復が続いております。一方で、為替変動やエネルギー・原材料価格の高止まりに伴う物価上昇が続き、個人消費の回復には慎重な見方が広がっております。さらに、各国の通商政策の転換、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、中東情勢の緊張など、国際的な地政学リスクが高まっており、世界経済の先行きは依然不透明な状況が続いております。
このような環境下において、当社は「モバイル」「ソリューション」「AI歌声合成」の3つを事業セグメントとして、当社の強みである高度な技術力、スピーディな意思決定、AIを活用した業務効率の向上を軸に事業を推進いたしました。当社は、世界的なユーザー基盤を持つ自社プロダクト事業と、国内で安定した需要を持つソリューション事業、そしてAI技術を活かした新規領域の拡大を組み合わせることで、持続的な成長を目指しております。
「モバイルセグメント」では、世界200以上の国と地域で利用され、MAU4,000万人・累計5.3億ダウンロードを誇るモバイルペイントアプリ「ibisPaint(アイビスペイント)」シリーズの開発・運営を進めました。ユーザーの約9割が海外、かつ25歳未満の若年層が中心という特性を踏まえ、AIを活用した描画支援機能や、創作体験を向上させるUI改善を継続いたしました。また、アプリ内自社広告を活用したサブスクリプション課金誘導、PC版とのマルチデバイス展開、プロユーザー向け機能の拡充など、収益モデルの強化に取り組みました。これにより、ユーザー基盤の拡大と収益性の向上を両立し、モバイル事業は引き続き当社の成長を牽引いたしました。
「ソリューションセグメント」では、国内企業向けにインターネット端末向けWebアプリケーションの開発やクラウド構築支援を行い、企業のDX需要の高まりに対応いたしました。当社は優秀なITエンジニアの採用・育成を継続し、AIやノーコード技術を活用した開発効率化にも取り組んでおります。また、2025年11月に完全子会社化したノーコード開発企業・株式会社ゼロイチスタートについて、2026年4月1日付の吸収合併を発表し、国内市場における開発体制の強化と事業基盤の拡大を進めました。これにより、安定的かつ高再現性のあるSIモデルの構築を目指しております。
「AI歌声合成セグメント」では、名古屋工業大学発ベンチャーである株式会社テクノスピーチの世界最先端の技術を活かし、AI歌声合成アプリ「VoiSona(ボイソナ)」を中心に事業を展開いたしました。国内外の著名アーティストによるボイスライブラリの拡充、モバイル領域への展開、アプリ課金型の収益モデル構築など、AI技術を活かした新しい音楽制作体験の提供に取り組みました。クリエイター層の拡大が続く中で、次世代の創作活動を支える基盤づくりを進めております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高1,460,215千円(前年同期比25.7%増)、営業利益373,759千円(同22.1%増)、経常利益383,248千円(同25.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益278,347千円(同33.7%増)となり、いずれも20%を超える成長を達成いたしました。なお、前第1四半期連結累計期間において、株式会社テクノスピーチは連結損益計算書の対象外であり、株式会社ゼロイチスタートに関しては当第1四半期連結累計期間より損益の連結を開始したことも寄与し、増収増益となりました。
事業セグメント別の状況は、以下のとおりであります。
<モバイルセグメント>
当第1四半期連結累計期間において、主力製品であるモバイルペイントアプリ「ibisPaint」は、世界的な利用拡大が続きました。2025年9月10日に累計5億ダウンロードを突破し、2026年3月末時点では5億3791万ダウンロード(前年同期比14.9%増)に達しました。世界200以上の国と地域で利用され、MAU4,000万人という大規模なユーザー基盤が、当社のモバイル事業の成長を支えております。
アプリは継続的な改善を進めており、Ver.13.1.18からVer.14.0.0まで複数のアップデートを実施いたしました。2026年3月31日の大型アップデート「Ver.14.0.0」では、CMYK出力・モノクロ2階調出力など、印刷・出版やプロ制作に近いワークフローを支える機能を追加いたしました。また、ブラシをカテゴリ別に整理して直感的に選べる「ブラシカテゴリ」、作品や用途ごとに複数のカラーパレットを管理できる「カラーパレットのグループ化」など、創作環境を大きく向上させる新機能を多数リリースいたしました。これらの一部はプレミアム会員向けの提供であり、サブスクリプション課金契約数の増加に寄与しております。また、新機能をはじめとするYouTube公式チャンネルでの講座動画配信など学習コンテンツの強化も行い、ユーザーの継続利用を促進いたしました。
さらに、従来から実施している契約促進施策のほか、2025年12月下旬に導入した「ibisPaint」サブスクリプション課金契約数の増加を目的とした新しい広告投資モデルも奏功し、当第1四半期連結累計期間の同アプリにかかるサブスクリプション課金契約の純増数は50,368件と、四半期ベースで過去最高を記録いたしました。
加えて、当社は創作領域以外にも技術活用を進めており、企業向けAIクラウドサービス「ibisWorks」を展開しております。その中核製品であるAI議事録サービス「ibisScribe」は、2026年2月4日に開催された「AI PRODUCTS NEXT AI TREND 2026」において「議事録作成AI部門」に選出・表彰され、当社の高いAI技術が外部からも評価されました。
以上の結果、モバイルセグメントの売上高は809,311千円(前年同期比20.7%増)となりました。売上区分別の国内売上高及び海外売上高は以下のとおりであります。
売上区分別では、以下の傾向が見られました。
・サブスクリプション課金
「ibisPaint」における新しい広告投資モデルや契約促進施策等が奏功し、売上高は415,840千円(前年同期比69.3%増)と大幅に伸長いたしました。国内売上は前年同期比で37.0%増、特に海外売上は82.5%超の高い伸びを示しました。これにより、プレミアム会員数は448,008人(前年同期比63.5%増)に達し、サブスクリプション課金が収益の主軸へ転換したことが鮮明となりました。
・売切型アプリ
サブスクリプション課金への移行が進んだ影響で販売数は減少いたしましたが、価格変更や円安等の影響により、売上高は75,775千円(前年同期比10.7%増)となりました。国内売上は前年同期比で減収となった一方、海外売上が堅調に伸びたことで、売切型アプリ全体としては増収となりました。
・アプリ広告
無料ユーザー層の利用は引き続き堅調で、DAUは高い水準を維持いたしました。しかし、広告市況の変動や配信アルゴリズムの調整によりeCPMが下振れし、売上高は303,179千円(前年同期比14.6%減)となりました。海外売上は前年同期比で小幅な減少にとどまったものの、国内売上がより大きく減少したことが影響し、アプリ広告全体としても減収となりました。
なお、2024年12月期からオーガニック成長へ転換し、効果的な広告投資を継続した結果、セグメント利益は450,906千円(前年同期比26.5%増)となりました。計画のとおり、当第1四半期連結累計期間から、サブスクリプション課金売上がアプリ広告売上を上回ったことで、収益構造はより安定的な形へと進化しております。
<ソリューションセグメント>
当第1四半期連結累計期間において、企業のWebアプリケーション開発では、AIツールの普及が進み、開発効率化・生産性向上へのニーズが一段と高まりました。こうした環境下で、当社に対する開発支援ニーズは引き続き堅調に推移し、とりわけエンドユーザー企業との直接取引による受託開発案件の獲得が進展いたしました。
受託開発事業では、上流工程を担う案件や高付加価値領域の案件獲得が進み、Webアプリケーション領域を中心とした開発体制の強化が成果を上げました。参画エンジニアのスキル向上に加え、AIツールを活用した開発プロセスの最適化が進んだことで、品質と生産性の双方が向上し、当第1四半期の受託開発売上は四半期ベースで過去最高を更新いたしました。また、当社はAIを活用した業務運営の高度化を継続して推進しており、社内勉強会やeラーニング研修を通じて、エンジニアのスキルアップと作業効率向上を両立させております。これにより、残業時間の削減や人材定着率の改善が進み、現場体制が安定するとともに、複数案件を並行して進められる体制が整い、生産性向上に寄与いたしました。
IT技術者派遣事業では、当第1四半期を通じて複数の法人顧客における安定的な受け入れが継続いたしました。エンジニア採用も順調に進み、開発リソースの安定化に向けた基盤が拡大したことで、現場体制の強化と業務の円滑化が一層進展いたしました。
さらに、2026年2月10日には、完全子会社である株式会社ゼロイチスタートを2026年4月1日付で吸収合併することを発表いたしました。同社が有する事業コンサルティングの知見、ノーコード開発の運用経験、SEOノウハウなどを取り込むことで、当社が目指す「SIer型事業モデル」への転換を加速し、より高い再現性と収益性を備えた事業基盤の構築を進めてまいります。
以上の結果、ソリューションセグメントの売上高は620,814千円(前年同期比26.5%増)となりました。なお、当第1四半期連結累計期間より株式会社ゼロイチスタートの損益を連結に取り込んでおります。売上区分別では、以下のとおりであります。
・受託開発
売上高は251,888千円(前年同期比105.1%増)となりました。上流工程や高付加価値案件の獲得が進んだことに加え、Webアプリケーション領域を中心とした開発体制の強化が奏功し、四半期として過去最高の売上を記録いたしました。AIツール活用による生産性向上も寄与し、受託開発が当セグメントの成長を力強く牽引いたしました。引き続き、今後の案件対応力と収益基盤の強化につながる体制を整えてまいります。
・IT技術者派遣
売上高は366,877千円(前年同期比0.3%減)となりました。受託比率増加施策の推進によりわずかに減収となったものの、複数の法人顧客における安定的な受け入れが継続いたしました。
のれん償却額は11,640千円を計上しており、償却期間は7年としております(なお、こののれんは、株式会社ゼロイチスタートのM&Aに伴い計上したものであり、現時点ではPPA(取得原価配分)前の暫定的な金額であります。今後、PPA手続きの完了に伴い、無形資産への配分額や償却スケジュールが確定する予定であり、確定後は適切に開示してまいります)。これらを踏まえた結果、セグメント利益は89,813千円(前年同期比25.2%増)となりました。
<AI歌声合成セグメント>
当第1四半期連結累計期間において、株式会社テクノスピーチは、BtoC向けのVoiSona事業と、BtoB向けの受託開発事業を中心にAI音声合成・AI歌声合成技術を活用した事業活動を推進いたしました。AI歌声合成市場は、クリエイター層の拡大や動画プラットフォームの成長を背景に、国内外で需要が高まっており、当社は技術力と開発スピードを強みに事業拡大を進めております。
VoiSona事業では、新たにソングボイスライブラリ「ふたばこみなと」及びトークボイスライブラリ「ナースロボ_タイプT」をリリースしました。「ふたばこみなと」は、意図的に音高を外した自由奔放な歌唱スタイルを再現するという、従来の音声合成ソフトでは難しかった表現を可能にし、SNSを中心に話題となりました。また、次四半期以降のリリースに向けて、ソング2種・トーク1種(うち1種は日中バイリンガル)の先行受注販売を実施し、ユーザーからの期待値が高まっております。加えて、ユーザー体験の向上を目的に、アプリの駆動効率化やメモリ削減、PC版ソングアプリへの「多言語表示機能(6言語)」の追加、iOS版への「10秒お試し機能」や「サンプル付きスタート画面」の導入など、継続的なアップデートを行いました。これらの改善により、国内外の幅広いユーザーが利用しやすい環境を整備し、VoiSona事業の成長基盤を強化いたしました。
受託開発事業では、前連結会計年度から継続していた開発案件が完了した一方、各種ソフト・サービス・ゲーム等へのライセンス提供が継続し、安定した収益を確保いたしました。また、歌声合成の精度向上に関する研究開発を進め、将来的な製品競争力の向上に向けた技術基盤の強化を図りました。両事業とも新規顧客獲得を目的としたマーケティング・営業活動を強化し、事業拡大に向けた取り組みを継続しております。
以上の結果、AI歌声合成セグメントの売上高は30,089千円となりました。売上区分別では、以下のとおりであります。
・VoiSona(BtoC)
売上高は24,937千円となりました。新規ライブラリのリリースや先行受注販売、アプリ機能の改善が寄与し、ユーザー層の拡大と収益基盤の強化が進みました。
・受託開発(BtoB)
売上高は5,152千円となりました。前期からの案件完了により一部減少したものの、ライセンス提供による安定収益を維持し、研究開発活動と並行して事業運営を行いました。
技術関連資産償却額及びのれん償却額として15,110千円を計上し、当セグメントの損失は△19,706千円となりました。
なお、前年同期は同社の損益を連結に含めていないため、前年同期比は記載しておりません。
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は4,146,828千円となりました。その主な内訳は、現金及び預金が2,049,079千円、売掛金及び契約資産が646,506千円、ソフトウエアが243,620千円、のれんが593,171千円、技術関連資産が181,540千円、投資その他の資産が264,802千円であります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末の負債合計は1,168,730千円となり、その主な内訳は、未払法人税等が114,321千円、賞与引当金が70,810千円、役員退職慰労引当金が63,746千円であります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は2,978,098千円となり、その主な内訳は、資本金が411,342千円、資本剰余金が408,943千円、利益剰余金が2,113,102千円であります。
2026年12月期の業績予想につきましては、2026年2月10日に公表の「2025年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)」から変更ありません。
2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
四半期連結損益計算書
第1四半期連結累計期間
四半期連結包括利益計算書
第1四半期連結累計期間
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
前第1四半期連結累計期間(自 2025年1月1日 至 2025年3月31日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(注) 1.セグメント利益の調整額△122,177千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であり、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
2.セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
2.報告セグメントの変更等に関する事項
該当事項はありません。
当第1四半期連結累計期間(自 2026年1月1日 至 2026年3月31日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(注) 1.AI歌声合成セグメント損失の△19,706千円には、のれんの償却額△11,619千円、技術関連資産にかかる減価償却費が△3,491千円含まれております。
2.セグメント損失の調整額△147,253千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であり、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
3.セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
2.報告セグメントの変更等に関する事項
前連結会計年度において、株式会社テクノスピーチの全株式を取得し完全子会社化しております。それに伴い、報告セグメントに「AI歌声合成セグメント」を追加しております。
なお、前第1四半期連結累計期間のセグメント情報については、変更後の区分方法により作成したものを記載しております。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(キャッシュ・フロー計算書に関する注記)
当第1四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成しておりません。なお、第1四半期連結累計期間に係る減価償却費(のれんを除く無形固定資産に係る償却費を含む。)及びのれんの償却額は、次のとおりであります。
(収益認識関係)
顧客との契約から生じる収益を分解した情報
前第1四半期連結累計期間(自 2025年1月1日 至 2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間(自 2026年1月1日 至 2026年3月31日)
(重要な後発事象)
(完全子会社の吸収合併)
当社は、2026年2月10日開催の取締役会において、2026年4月1日を効力発生日(予定)として、当社の完全子会社である株式会社ゼロイチスタートを吸収合併することを決議し、2026年4月1日付で吸収合併いたしました。
被企業結合の名称:株式会社ゼロイチスタート
事業内容:ノーコード・ローコードシステム開発事業
2026年4月1日
当社を存続会社、株式会社ゼロイチスタートを消滅会社とする吸収合併
①合併の目的
当社の完全子会社である株式会社ゼロイチスタートの強みである①事業コンサルティングの見識、②開発生産性が高いノーコードツールの運用知見、③SEOノウハウ等を当社のソリューション事業に取り込み、ブーストさせることによって、シナジー効果を最大化し、当社が目指すSIer化に向けた体制を更に加速させ、収益拡大を図ることを目的として、当該子会社を吸収合併することといたしました。
②合併に係る割当の内容
当社は、株式会社ゼロイチスタートの全株式を所有しており、本合併による新株式の発行及び合併交付金の支払いはありません。
「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 2019年1月16日)及び「企業結合会計基準及び事業分離等会 計基準に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第10号 2019年1月16日)に基づき、共通支配下の取引として会計処理を実施する予定であります。