第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

当中間連結会計期間における世界経済は、個人消費の回復やインフレ率が低下しつつあるものの、世界情勢の緊迫化、金融政策の変化など依然として先行き不透明な状況が続いております。日本国内においても、緩やかな回復基調が続いている一方、資源価格や原材料価格の高止まりによる物価の上昇、為替相場の大幅な変動、政局の不安的化など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような経済情勢のもと、当社グループは2027年3月期までの中期経営計画として「サステナブルな明日を創る」のスローガンのもと、重点施策である、①収益基盤の強化、②環境リサイクル事業領域拡大、③サステナブル経営の推進の達成に向け、諸施策を適切に実施いたしました。

上記の結果、当中間連結会計期間の売上高は8,788百万円(前年同期比3.9%減)となり、損益面につきましては、営業利益は516百万円(前年同期比42.1%減)、経常利益は623百万円(前年同期比30.1%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は447百万円(前年同期比30.4%減)となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

 

<化学品事業>

基礎化学品につきましては、一部製品においては需要減により販売数量が減少したものの、地域に根ざした販売体制のさらなる強化に取り組みました。また、海外需要の増加による殺菌剤の販売数量の増加がありました。

機能化学品につきましては、ほぼ前年比横ばいとなりました。

アグリにつきましては、当社製品が使用される農作物の作付面積の減少により需要が落ち込みました。

環境リサイクルにつきましては、廃硫酸リサイクルの新規顧客獲得推進等を積極的に行いました。

上記の結果、売上高は8,013百万円(前年同期比3.1%減)、セグメント利益は1,178百万円(前年同期比10.4%減)となりました。

 

<各種塩事業>

各種塩事業につきましては、暖冬の影響を受けて梅の収穫量が大幅減となり、当社製品の需要が落ち込んだ結果、売上高は774百万円(前年同期比10.9%減)、セグメント損失は92百万円(前年同期は67百万円のセグメント利益)なりました。

 

② 財政状態の状況

(資産)

当中間連結会計期間末の資産合計は20,789百万円となり、前連結会計年度末に比べ531百万円増加しました。

流動資産につきましては、主に商品及び製品が337百万円増加しましたが、受取手形及び売掛金が393百万円、原材料及び貯蔵品が299百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ298百万円減少し、8,798百万円となりました。

固定資産につきましては、主に有形固定資産が798百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ830百万円増加し、11,975百万円となりました。

繰延資産につきましては、15百万円となりました。

 

(負債)

当中間連結会計期間末の負債合計は12,783百万円となり、前連結会計年度末に比べ26百万円増加しました。

流動負債につきましては、主に短期借入金が237百万円、1年内返済予定の長期借入金が125百万円、その他に含まれる未払金が133百万円増加し、買掛金が1,021百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ460百万円減少し、7,530百万円となりました。

 

固定負債につきましては、主に長期借入金が618百万円増加し、環境対策引当金が91百万円、社債が50百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ486百万円増加し、5,252百万円となりました。

 

(純資産)

当中間連結会計期間末の純資産合計は8,006百万円となり、前連結会計年度末に比べ504百万円増加しました。利益剰余金が370百万円増加、為替換算調整勘定が87百万円増加したことなどによるものです。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は1,776百万円となり、前中間連結会計期間と比較して261百万円の増加となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により得られた資金は221百万円(前年同期は1,688百万円の収入)となりました。これは主に売上債権の減少1,335百万円、仕入債務の減少1,022百万円などによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により支出した資金は1,005百万円(前年同期は1,059百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出1,023百万円などによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により得られた資金は780百万円(前年同期は445百万円の支出)となりました。これは主に長期借入れによる収入1,162百万円、長期借入金の返済による支出417百万円などによるものであります。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、130百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7)主要な設備の状況

当中間連結会計期間において、重要な設備の新設として、電解槽エレメント及び電解膜更新、高度晒粉造粒設備等を中心に591百万円の設備投資を行いました。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。