当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国及び世界経済は、インフレ率の高止まり、ウクライナ情勢、中東情勢などの地政学的リスクの高まりを受け依然として先行き不透明な状況にあります。
このような経営環境のもと、当社グループの主力製品である産業用レーザー機器市場向け高性能ヒートシンクについて、主に中国市場で、不動産問題に端を発する景況感の悪化、中国競合との価格競争の継続、一部顧客の需要減が重なったことなどにより、ヒートシンク製品全体の売上高は前年同期より減少しました。ガラス製品は、主に日本、欧州向け製品において顧客の短期的な需要変動があったことなどによって、売上高は前年同期より減少しました。
売上総利益については、前述の中国市場での影響及び、欧米向けの売上総利益率の高い製品が短期的な需要変動を受けたことなどによって、前年同期より減少しました。
販売費及び一般管理費については、継続的な経費削減の取組みにより、前年同期より減少しました。
以上の結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高1,674,491千円(前年同期比29.7%減)、営業損失373,750千円(前年同期は営業損失96,391千円)、経常損失421,333千円(前年同期は経常損失92,518千円)、親会社株主に帰属する中間純損失402,952千円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失97,305千円)となりました。
なお、セグメント別の状況は、精密加工部品事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
(2)財政状態の状況
(資産)
当中間連結会計期間末における資産は、前連結会計年度末に比べて1,380,253千円減少し、8,129,119千円となりました。これは主に、現金及び預金が756,688千円の減少、受取手形及び売掛金が237,604千円の減少、機械装置及び運搬具が211,462千円減少したことによるものであります。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べて932,639千円減少し、3,888,518千円となりました。これは主に、短期借入金が269,800千円の減少、賞与引当金が87,862千円の減少、長期借入金が467,184千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて447,613千円減少し、4,240,601千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純損失の計上により利益剰余金が402,952千円減少したことによるものであります。この結果、自己資本比率は2.87ポイント増加して52.17%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、減価償却費、売上債権の減少の計上等の要因があったものの、税金等調整前中間純損失、有形固定資産の取得による支出、長期借入金の返済による支出等により、前連結会計年度末に比べ804,142千円減少し、当中間連結会計期間末には1,275,954千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において、営業活動の結果得られた資金は108,985千円となりました。これは主に、減価償却費265,548千円、売上債権の減少213,904千円、税金等調整前中間純損失421,922千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において、投資活動の結果使用した資金は189,039千円となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入100,000千円、定期預金の預入による支出145,126千円、有形固定資産の取得による支出137,776千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において、財務活動の結果使用した資金は707,277千円となりました。これは主に、短期借入金の純減額269,800千円、長期借入金の返済による支出425,586千円によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、241,949千円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8)経営成績に重要な影響を与える要因について
当中間連結会計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
(9)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料等の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。
当社グループは、運転資金、設備投資資金についてはまず営業キャッシュ・フローで獲得した資金を投入し、不足分について必要な資金を銀行等の金融機関から借入により調達しております。これらの自己資金は、機動的な事業経営、柔軟な研究開発活動を目的として、会社の対応力向上のために活用しております。
なお、事業拡大に向けて急激な資金需要が生じる場合に備え、一部の金融機関と当座貸越契約を締結しております。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。