当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社グループは、前中間連結会計期間については中間連結財務諸表を作成していないため、前中間連結会計期間との比較分析は行っておりません。
(1)当中間期の経営成績の状況
当社グループは「幸せを、後世に。」のミッションの下、社会に根付く事業作りを通じ、時代を超えて人々の幸せに貢献します。また、豊かで幸せな未来を次の世代に紡いでいくため、ビジョンを「日本を変革する矢」とし、絶え間なき自己変革を繰り返しながら、日本を良くするための事業に挑戦し、日本のDX課題を解決する「産業DXカンパニー」として、各種事業を展開しております。
創業以来、当社グループはDX及びマーケティングを中心にインターネットを活用した各種技術・ノウハウを蓄積し、その強みを活用して、「ホリゾンタルDX事業」及び「自動車産業DX事業」を運営しております。今後も様々な領域で画期的な事業を創出し、デジタルマーケティングの知見を駆使した事業づくりを通じて、社会をより良く変えていくべく取り組んでまいります。
当中間連結会計期間における日本経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加など、経済活動の正常化が進み、緩やかに回復しています。一方で物価上昇による個人消費への影響や、米国の通商政策の影響などが景気を下押しするリスクとなっており、依然として先行きは不透明な状況にあります。
このような環境のなか、自動車産業DX事業が力強い成長を示し、ホリゾンタルDX事業も安定的に推移したことにより、赤字幅は大幅に縮小いたしました。
その結果、当中間連結会計期間における売上高は3,186,784千円、営業損失は96,352千円、経常損失は113,372千円、親会社株主に帰属する中間純損失は111,991千円となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
①ホリゾンタルDX事業
ホリゾンタルDX事業は、創業以来培ってきたDXやデジタルマーケティングに関する技術・ノウハウを強みにして、顧客企業に対するコンサルティングサービスを主軸にしつつ、生成AIによる業務自動化支援、メディア開発・運営及びデジタル広告に関するソリューション提供を通じた事業支援を行っているDX&マーケティング事業と、情報メディア「アプリブ」やデジタル広告ソリューション「NYLE TRIDE」の提供を中心としたメディア&ソリューション事業から構成されています。
当中間連結会計期間においては、高い顧客満足度を背景に顧客継続率は引き続き高水準で推移しており、前第1四半期連結会計期間からの回復基調を維持しつつ、安定した事業運営を継続いたしました。
この結果、当事業の経営成績は、売上高は1,106,976千円、セグメント利益は263,380千円となりました。
②自動車産業DX事業
自動車産業DX事業は、当社が有するDX・マーケティングの知見を活かし、車を「持つ・守る・手放す」までのカーライフ全体を一気通貫で支えるブランド「カルモくん」を運営しています。「カーリースカルモくん」は、店舗を持たず全ての手続きをオンラインで完結できるスキームを構築し、個人向けに新車・中古車のカーリースを提供しています。マイカーを月額1万円台から持てる日本最安値水準の価格設計に加え、1年~11年の柔軟な契約期間、さらには車検・税金・メンテナンス費・自動車保険・故障保証など、ライフスタイルに応じた付帯サービスも定額で選択可能とすることで、LTV(顧客生涯価値)の最大化を実現しています。
ビジネスモデルとしては、初年度に広告宣伝費を投入して新規顧客を獲得し、契約時に初期紹介手数料によるスポット収益を計上。その後は契約期間中の月額課金により安定収益を得つつ、契約満了後の車両再リースや買い替えにより追加収益を得る、3層構造の収益モデルになります。このモデルにより、広告投資の即時回収と、中長期的な月額収益の積み上げを両立しています。
また、当事業は長期契約を前提としたサービス設計と非常に低い解約率により、契約残高が着実に積み上がっており、将来にわたる収益の見通し精度が高い安定的なビジネスモデルとなっています。これにより、継続的な収益成長が期待できる基盤が構築されています。
当中間連結会計期間においては、2024年8月に子会社化した株式会社パティオによる売上増加効果及び既存顧客による月額収益の積み上げが進み、大幅な増収を実現いたしました。広告宣伝費をはじめとした費用管理により赤字幅も大きく縮小し、事業の収益性の改善が継続しております。
この結果、当事業の経営成績は、売上高は2,079,807千円、セグメント損失は189,858千円となりました。
(2)当中間期の財政状態の状況
(資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は2,424,072千円となり、前連結会計年度末に比べ83,490千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が154,219千円減少、売掛金及び契約資産が108,495千円増加、商品が140,402千円増加したことによるものであります。固定資産は555,315千円となり、前連結会計年度末に比べ16,737千円減少いたしました。これは主に有形固定資産が4,617千円増加、無形固定資産が3,069千円減少、投資その他の資産が18,285千円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は、2,979,388千円となり、前連結会計年度末に比べ66,752千円増加いたしました。
(負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は1,249,655千円となり、前連結会計年度末に比べ16,793千円増加いたしました。これは主に買掛金が23,198千円増加、短期借入金が200,000千円減少、1年内返済予定の長期借入金が146,378千円増加したことによるものであります。固定負債は1,247,387千円となり、前連結会計年度末に比べ158,634千円増加いたしました。これは主に長期借入金が159,845千円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は、2,497,043千円となり、前連結会計年度末に比べ175,428千円増加いたしました。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は482,344千円となり、前連結会計年度末に比べ108,675千円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する中間純損失を111,991千円計上したことによるものであります。
(3)当中間期のキャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は1,048,052千円となり、前連結会計年度末に比べ186,919千円減少となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前中間純損失112,078千円、売上債権及び契約資産の増加額108,495千円、棚卸資産の増加額142,248千円があった結果、営業活動によって支出した資金は245,370千円となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
定期預金の預入による支出40,500千円、定期預金の払戻による収入47,800千円、定期積金の預入による支出40,000千円があった結果、投資活動によって支出した資金は46,888千円となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
短期借入金の返済による支出300,000千円、長期借入れによる収入500,000千円があった結果、財務活動によって増加した資金は107,264千円となりました。
(4)経営方針・経営戦略等
当社グループは当中間連結会計期間の業績を総合的に勘案し、2025年12月期通期の連結業績予想を修正いたしました。詳細につきましては、本日(2025年8月13日)公表いたしました「通期連結業績予想の修正(上方修正)に関するお知らせ」をご参照ください。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当中間連結会計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当中間連結会計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。