第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

なお、当中間連結会計期間より中間連結財務諸表を作成しているため、前中間連結会計期間及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当社は、「子どもの夢中を育て、応援する」をミッションに掲げ、ファミリー向け社会体験アプリ「ごっこランド」の開発・運営及びイベントの企画・運営、子ども向けプロダクトを通じた企業・団体の事業開発支援をしております。

当中間連結会計期間における当社の運営状況は、ファミリー向け社会体験アプリ「ごっこランド」におきましては、当中間連結会計期間末において累計ダウンロード数が790万を突破、パビリオン出店数は96店となり、計画通りに進捗しております。プレイ回数は、当中間連結会計期間(1月~6月)の月間平均プレイ回数が2,426万回(前年同期比21%増)となり、2025年3月には月間2,854万回を記録いたしました。これは、「ごっこランド」のリリース以来、過去最高の月間プレイ回数となります。

2024年7月より開始した「ごっこランド」のリアル版である「ごっこランドEXPO」は、大規模なモールや商業施設におけるファミリー向けイベントであり、アプリで慣れ親しんだ世界観を、全国各地で体験できる場所となります。ひと目で「ごっこランド」と感じられる装飾を施した会場で、子どもたちが楽しみながら学べるワークショップの開催、クイズラリー及びフォトスポット等を提供しております。これにより「ごっこランド」のパビリオン出店企業は、アプリのみならず、リアルな世界において、自社サービスや商品とのタッチポイントと良質な原体験を創出することができ、更なるファン作りに繋がることが可能になるものと考えております。当連結会計年度では、「ごっこランドEXPO」の本格展開を開始しており、前事業年度の6倍にあたる30ヶ所の開催を計画しております。なお、当中間連結会計期間においては、13ヶ所にて開催し、当連結会計年度目標である30ヶ所の開催に向けて順調に進捗しております。また、2025年10月10日・11日には、大阪・関西万博の会場において「ごっこランドEXPO」の開催が決定しており、既存の開催場所に加え、多様な形でのイベント開催を目指し、ユーザーとの接点創出を図ってまいります。

「ごっこランド」の海外版である「Gokko World」におきましては、アジア向けに展開するにあたり、2023年8月に、第1弾として、ベトナム版の配信を開始いたしました。当中間連結会計期間末において、累計ダウンロード数は170万を突破、月間プレイ回数は400万回に迫る勢いです。日本国内と同様に、ユーザーは無料で利用できること、かつ、企業から出店料を収受するビジネスモデルを強みに、今後、子ども世代の人口増加が期待され、経済成長により潜在顧客となり得る企業の増加が大いに期待されるアジアを中心に、「ごっこランド」の海外展開を行ってまいります。なお、本年4月に現地法人の設立が完了し、ベトナムの現地企業及び日系企業の出店に向けた営業活動中であり、更なる事業の拡大を目指してまいります。

これらの結果、当中間連結会計期間における売上高は580,885千円、営業利益は150,992千円、経常利益は151,368千円、親会社株主に帰属する中間純利益は97,411千円となりました。

 なお、当社グループは、インターネットメディア事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

当中間連結会計期間末における財政状態の状況は次のとおりであります。

(資産)

当中間連結会計期間末における資産合計は2,846,293千円となりました。その主な内訳は、現金及び預金2,411,049千円、ソフトウエア246,915千円であります。

 

(負債)

当中間連結会計期間末における負債合計は570,082千円となりました。その主な内訳は、前受収益444,330千円、未払法人税等60,230千円であります。

 

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産合計は2,276,210千円となりました。その主な内訳は、資本金10,000千円、資本剰余金1,827,536千円、利益剰余金437,298千円であります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」)は2,411,049千円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において営業活動の結果得られた資金は、367,463千円となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益149,477千円、減価償却費75,653千円の計上、前受収益の増加127,974千円、売上債権の減少66,805千円があった一方で、法人税等の支払額47,597千円があったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において投資活動の結果使用した資金は127,161千円となりました。これは主に無形固定資産の取得による支出126,070千円があったことによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において財務活動の結果得られた資金は2,074千円となりました。これは新株予約権の行使による株式の発行による収入2,074千円があったことによるものです。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

中間連結会計期間において、当社グループが定めている会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標

中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動に重要な変更はありません。

 

(7)経営成績に重要な影響を与える要因

中間連結会計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。