第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

なお、当社は、前中間連結会計期間については中間連結財務諸表を作成していないため、前中間連結会計期間との比較分析は行っておりません。

 

(1) 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況

  経営成績の状況

当中間連結会計期間における我が国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復等を背景に緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、米国での中国をはじめとする輸入品への関税強化など、世界各国で政権交代により先行き不透明な状況が見込まれます。

 当社グループのビジネスモデルは、医療・介護事業者を主要なターゲットとしております。現在、医療業界は経営面と人材確保の課題に直面しており、経営面では厚生労働省による通常2年ごとの診療・介護報酬の改定に基づいた、いわば公定価格による運営が行われております。このため、急激な物価高騰や賃上げを、報酬価格に速やかに反映することが難しく、経営環境は一段と厳しさを増しています。特に赤字を抱える法人は、キャッシュ・フローの改善と、経営戦略の見直しや財務の安定化が急務となっており、診療・介護報酬債権等買取サービスやコンサルティングサービスが必要とされています。同様に、人材の確保も大きな課題であり、専門知識を持つ人材の紹介やM&Aへの需要が高まると考えております。

 このような状況のもと、当社グループは、医療・介護・福祉に携わる方々の経営サポートを行うため、ファクタリングをはじめとする資金支援(F&Iサービス)、コンサルティング(C&Brサービス)、人材支援(HR&OSサービス)をワンストップで提供してまいりました。これらの結果、当中間連結会計期間における売上高は774,551千円、営業利益は158,956千円、経常利益は157,974千円、親会社株主に帰属する中間純利益は109,655千円となりました。

 

当社グループは、医療機関等に対する経営サポート事業の単一セグメントであります。セグメントを構成する主要なサービスは①F&I(ファイナンス&インベストメント)、②C&Br(コンサルティング&ビジネスリノベーション)、③HR&OS(人材&アウトソーシング)の3つのサービスであり、複合的に医療機関等に提供することにより事業展開しております。当中間期におけるそれぞれのサービスの売上高の概況は次のとおりであります。

 

①F&Iサービス

当サービスには、診療報酬債権等譲渡に基づく資金支援やリース等が含まれます。当中間連結会計期間はファクタリングにおける取組案件の見直しを進め、売上高は359,513千円、売上総利益は244,413千円となりました。

 

②C&Brサービス

当サービスには、経営診断、コスト削減コンサルティング等が含まれます。当中間連結会計期間においては、大型の医療関連機器の販売等があり、売上高は261,650千円、売上総利益は87,082千円となりました。

 

③HR&OSサービス

当サービスには、人材紹介や人材派遣及び外国人就労支援、アウトソーシングサービス等が含まれます。アウトソーシングサービスの業容拡大、人材派遣、特定技能を中心とした外国人材紹介等に注力し、当中間連結計期間の売上高は153,386千円、売上総利益は76,724千円となりました。

 

 

財政状態の状況

(資産)

資産合計は、8,084,186千円となり、前連結会計年度末に比べ708,159千円減少いたしました。

これは主に、現金及び預金が491,052千円、営業貸付金が62,502千円、売掛金が31,142千円増加し、買取債権が1,304,400千円減少したこと等によるものであります。

 

(負債)

負債合計は、6,075,173千円となり、前連結会計年度末に比べ1,445,584千円減少いたしました。

これは主に、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が52,816千円増加し、短期借入金が1,471,006千円減少したこと等によるものであります。

 

(純資産)

純資産合計は、2,009,013千円となり、前連結会計年度末に比べ737,425千円増加いたしました。

これは、株式の上場及び第三者割当増資に伴う新株式発行並びに新株予約権の行使により、資本金及び資本準備金がそれぞれ317,720千円増加したこと及び繰越利益剰余金が増加したことによるものであります。

 

キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ499,047千円増加し、846,215千円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。

 

①営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動によるキャッシュ・フローは、1,334,418千円の収入となりました。これは主に、買取債権の減少による収入1,304,400千円によるものであります。

 

②投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動によるキャッシュ・フローは33,426千円の支出となりました。これは主に、敷金及び保証金の差入れによる支出29,472千円によるものであります。

 

③財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動によるキャッシュ・フローは、801,943千円の支出となりました。これは主に、短期借入金の返済1,471,006千円と株式の発行による収入625,822千円によるものであります。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当中間連結会計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6) 従業員数

当中間連結会計期間において、アウトソーシングサービスの拡大に伴う採用により、前連結会計年度末から29名増加しております。

 

(7) 経営成績に重要な影響を与える要因

当中間連結会計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。

 

(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当中間連結会計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。